「冬のソナタ」の放送が火付け役となり日本中で一大ムーブメントを起こした“韓流”が、2023年で20周年へ突入。この度、アジア映画のメッカとして知られるシネマート新宿・心斎橋ではアニバーサリーイヤーを記念したイベントとして「韓流映画祭2023」が開催決定。日本未公開作品を含む全21作品のうち、4作品が発表された。
「韓流映画祭2023」は第1弾~第3弾と上映期間を分け、5月12日(金)より約5か月にわたり開催。また、今年で3周年を迎える動画配信サービス「おうちでCinem@rt」にて同時開催も決定している。
『豚が井戸に落ちた日』世界中のファンを魅了するホン・サンス監督&ソン・ガンホの長編デビュー作

韓国映画界の巨匠、ホン・サンス監督の長編デビュー作『豚が井戸に落ちた日』(96)が登場。唯一無二の作品を数々と誕生させ、近年では『逃げた女』に続き『イントロダクション』『小説家の映画』と、ベルリン国際映画祭で3年連続の銀熊賞を受賞したことも記憶に新しい。

原点となる本作では三流小説家のヒョソプが愛する既婚者のボギョン、ヒョソプに片思いするミンジェとポギョンの夫、4人のエピソードから日々の関係性を垣間見せており、監督の個性が随所に映し出されている。