2023年5月3日 11:00
同性愛を理由に投獄された主人公の20年…『大いなる自由』新場面写真&本ビジュアル
“囚人の服”“収容所の壁”“常に曇っている空”を思わせるくすんだブルーグレーの背景にオレンジ色の「Great Freedom」のロゴが映えるデザインは、ティザービジュアルに続き、リヒター展やマンダース展などアートの世界で活躍するデザイナー・須山悠里氏によるもの。“独房の小さな窓、ミシンの針、本に穿った穴ーーーー隔てられた、こちらとあちらの通路へのアナロジー”として、実物のポスター/チラシに小さな穴が開いている仕様を引き続き採用した。
併せて解禁された新場面写真では、囚人服からナチス・ドイツのシンボルであるハーケンクロイツのワッペンを引き剥がす刑務のシーン。
娯楽室のテレビでアポロの月面着陸を観るシーンなど、1945年の終戦直後から20余年にもわたり何度も投獄されたハンスの、驚くべき時間の流れが見て取れる。
本作の監督セバスティアン・マイゼが「粗野で残忍に見えるかもしれないが人並みにもろくて孤独」だと語るヴィクトールが、ハンスの腕に彫られた番号から、彼がナチスの強制収容所にいたことを知り入れ墨を上書きするシーンや、独房の小窓からタバコの火をつけるシーンなど、ハンスとヴィクトールの関係性にも注目だ。