『すずめの戸締まり』の海部千果役で話題を呼んだ花瀬琴音が、沖縄のコザを舞台に映画初主演を果たした工藤将亮監督の映画『遠いところ』が、6月9日(金)より沖縄先行公開。この度、花瀬さんら3人の新鋭キャストのインタビューが到着した。
監督は、長編デビュー作『アイムクレイジー』(19)で、第22回富川国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)に輝いた工藤将亮。長編3作目のオリジナル作品となる本作『遠いところ』は、4年に渡り沖縄で取材を重ね脚本を執筆、全編沖縄での撮影を敢行した。

チェコの第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭クリスタル・グローブ・コンペティション部門に出品されると、「Variety」誌から「貧困にあえぐ日本の性差別を、痛烈に告発する。溝口健二的な現代悲劇」と激賞され、さらに第23回東京フィルメックスコンペティション部門では観客賞を受賞。第44回カイロ国際映画祭、第53回インド国際映画祭、ヨハネスブルグ映画祭など、海外映画祭で高く評価されている。
森田芳光、滝田洋二郎、行定勲、白石和彌など、日本映画界を代表する映画監督の現場で助監督を務めてきた工藤監督が構想に3年かけ、沖縄の繁華街に集まる若者から生活困窮者の支援団体まで徹底した取材を重ねて脚本を完成させた本作。