『リトル・マーメイド』アリエル役で話題のハリー・ベイリー、ハリウッドの新たな顔に
だからこそハリーが選ばれたのだと、今作を観たなら誰もが感じるだろう。
だが、残念なことにハリーがアリエルを演じることが発表されてからずっと、映画が公開されてもなお反発や否定の声がやまない。ここ日本でも同様の声はあり、中国や韓国では興行成績も伸び悩んでいるという。
ハリーの起用理由について、メガホンを取ったロブ・マーシャル監督が「D23 Expo」で語ったことがある。「ハリーは感情がとても豊かに溢れている。それでいて喜びに満ちている。闘志に溢れているし、アリエルのようにもっとたくさんのことを望んでいる性格を、彼女も持ち合わせていることが全身から溢れ出ている」と、そのパーソナリティに触れていた。
「闘志」という言葉は、「BRITISH VOGUE」でハリーが語った祖父母についての話にも繋がる。ハリーはディープサウス、アメリカ最南部ジョージア州のアトランタ出身であり、奴隷制とジム・クロウ法を生き抜いてきた祖父母たちの人生経験を共有してきたという。「祖父母の話を聞くと、私は世界で最も幸運な女の子のように感じます。私に向けられたすべてのヘイトは、私の先祖が経験してきたものに比べれば何でもありません」