【インタビュー】岡田将生、30代半ばになって感じる変化「恋愛映画でウルッとするようになった」
というのは日々の中でなるべく心がけていますね。朝食の時間、お昼の時間、掃除の時間、映画を観る時間――余裕を持って生活できるようにと心がけていますし、ちょっとアナログな生活をしてもいいんじゃないかと思いますね。
――オリジナル版を観ての感想で、もし20代の頃に観ていたら、印象が変わっていたかもということをおっしゃっていましたが、10代、20代の頃と比べて、感性や考え方の変化を感じますか?
ちょっとずつ感じるようになってきましたね。そもそも観る作品も、20代の頃はプライベートで恋愛映画を観ることがほとんどなかったんですけど最近、たまにそういう作品を観ると、人が人を想う気持ちが、より鮮明に自分の体の中に入ってくるのを感じます。
今回、台湾のオリジナル版を見ると、主人公の家族たちが父親がいない生活をしていて、前面に明るさを押し出しつつも、どこか根底に「父の不在」という哀しみを共有しているところがあって、そんな家族の姿を見ているだけでウルッと来ちゃったんですよね。
日本版でもレイカちゃんが、手紙でハジメくんに想いを伝えようとする部分でグッと来たんですけど、それは20代では感じられなかったことかもしれないなと思いますね。