2023年7月9日 17:30
女性の身体表現はタブー…『裸足になって』未経験から挑む主演リナ・クードリのダンスレッスンシーン映像
祖国アルジェリアに生きる女性たちへの抑圧を描き、第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された『パピチャ 未来へのランウェイ』のムニア・メドゥール監督が手掛けた最新作『裸足になって』。この度、クラシックバレエ未経験から約8か月の過酷なレッスンに挑戦、リナ・クードリが演じたクラシックバレエダンサーの卵、フーリアのレッスンシーンを切り取った本編特別映像がシネマカフェに到着した。
北アフリカのイスラム国家、アルジェリアで、内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会の中でバレエダンサーになることを夢見るフーリア。映像は、そのフーリア(リナ・クードリ)が、過酷なレッスンに励む様子を捉えたもの。
教師は、たった1人だけ入団することのできるバレエ団へフーリアを導こうと全力で指導するが、肝心のフーリアはまだ自分の<ダンス>に対する迷いがあり、心が定まらず、どうしてもレッスンに身が入らない――。
個人の自由や身体を使った表現に規制があるアルジェリア。本作に登場するアルジェリア女性にとってはさらに困難であるという。メドゥール監督はそのことについて「まったくその通りです。
ダンスの場合、プライベートな空間ではできても、公共の場で踊れる機会はとても限られています。