くらし情報『自身の個性を見極め独自の道を進むペ・ドゥナ、「これまで」と「これから」』

2023年8月21日 19:15

自身の個性を見極め独自の道を進むペ・ドゥナ、「これまで」と「これから」

ちなみにこの作品でメイクをせずに演技をしたペ・ドゥナは、感情にしたがって変化する顔の色が隠されてしまうことを嫌い、以後の作品でも基本的にノーメイクを通しているという。ポン・ジュノ監督とは『グエムル-漢江の怪物-』(06)でも組んでいる。

自身の個性を見極め独自の道を進むペ・ドゥナ、「これまで」と「これから」
Photo by Kristian Dowling/Getty Images
その後、チョン・ジェウン監督の『子猫をお願い』(01)、パク・チャヌク監督の『復讐者に憐れみを』(02)に出演したペ・ドゥナは日本でも知られるようになり、05年には山下敦弘監督の『リンダ リンダ リンダ』に出演。さらに09年には是枝裕和監督の『空気人形』(09)で「意思を持つようになったラブドール」という難しい役柄を彼女にしかできない透明感で見せた。そして、その印象的な姿が、ラナ&アンディ・ウォシャウスキー、トム・ティクバの『クラウド アトラス』(12)につながっていった。この作品以降、ペ・ドゥナのフィールドはハリウッドにも拡大。NETFLIXのドラマ「Sence8」(15~18)のような海外作品と韓国映画やドラマを行き来することで、俳優としてのバランスを保つことができているという。

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