2023年9月12日 07:45
【インタビュー】進化を続ける山下智久の“いま”「勝手に闘志を燃やしている」
アートも見ていくうちに自分の好みが見えてくるじゃないですか。その背景も含めてロマンや哲学があったりするので、大人の趣味にはいいかもしれない、という発見もありましたね。
アクティングコーチは「自分ひとりで考えるよりも幅が広がる」
――ワインの知識を深めていくこと以外で、役作りでされたことはありましたか?
一青のライバルとなるカミーユは、人並み外れた味覚や嗅覚があるという特殊な能力を持っているんです。なので、監督と「一青は味覚、嗅覚を最大限研ぎ澄ますことをするべきだよ」という話になりました。痩せると飢餓状態になるから、味や香りにすごい敏感になるんですよね。だから、カロリーをほぼ摂らないようにして、めちゃくちゃ痩せました。何事もやるとなったらいろいろなものが見えなくなって、やりすぎてしまうタイプなので死にそうになりましたけど(笑)。命がけでした。
あとは今回、役を深めるために、アメリカ人のアクティングコーチの方に指導をお願いしました。
――アクティングコーチとは、どのような役割なんですか?
簡単に説明すると、役者に演技指導を行う専門家です。台本を送って、そのシーンをコーチに解析してもらう、という形なんです。