2024年1月19日 18:40
“選択できない”女性たちを救う『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』3月公開へ 予告解禁
ベルリン国際映画祭コンペティション部門にて正式出品、昨年のサンダンス映画祭でも上映されると、現在進行形の問題への対峙とエンタメ作品としての魅力を両立させたと注目を集めた良作が、ついに日本公開。
フィリス・ナジー
解禁された予告映像は、主人公・ジョイ(エリザベス・バンクス)が緊張した面持ちで「助けて」と、あるところに電話をするシーンから始まる。
舞台は1960年代アメリカ。軽快な音楽とカラフルでキュートなファッション、ボリュームのあるヘアスタイルにレトロな車。裕福な家庭の主婦であるジョイは、夫・ウィル(クリス・メッシーナ)との間に2人目の子を妊娠し、高校生の娘と幸せに暮らしていたが、妊娠をきっかけに自身の持病が悪化していることが発覚する。
母体の影響を考えると中絶しかすべがないことを知る一家。ジョイは生きるために苦渋の決断をするが、中絶が法律的に許されていない時代のアメリカで、自分には選択肢がないことを知る。追い詰められたジョイが街で見かけた「妊娠? 助けが必要? CALL JANE(ジェーンに電話を)」という張り紙を頼りに辿り着いたのは、違法ながらも安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな活動団体「ジェーン」