2010年9月3日 18:40
溝端淳平インタビュー 『君が踊る、夏』映画初主演のプレッシャーを乗り越えて
──しかもクライマックスのよさこい祭りのシーンに用意されたのはたった2日間だったとか?
「そうなんです。この映画での僕の一番の敵はプレッシャー。こんなに大きな作品で主役をやらせてもらうのも初めてだし、よさこいという伝統のある祭りであることも初めて。おまけに高知に行ったときの期待度も大きくて。主役なので当然シーンの数も、寄りのシーンも多い。時間のないなかでどれだけ力を発揮できるかという…」。
──だからこそ、踊り終えたあとの感動も大きかった?
「ほんとに。祭りのことだけ考えて、芝居のことだけ考えて、作品に没頭していたので、達成感はもちろんありました。
ただ、僕よりも2〜3か月前から練習を重ねて踊ってくれたみなさんがいて──。撮影上、僕は特別な角度から撮ってもらったりしているわけですけど、祭りのシーンの撮影の2日目は必要なシーンだけ撮影をしたので、通しで踊ることができなかったんです。予定の時間は過ぎていたけれど、このままじゃ終われない!と思って、プロデューサーの方に撮影とは関係なくみんなで通しで踊れませんか?と提案して。踊りきった後はもうみんな号泣でしたね」。──たしかに、あのシーンの一体感、ジーンと心打たれました。