くらし情報『溝端淳平インタビュー 『君が踊る、夏』映画初主演のプレッシャーを乗り越えて』

2010年9月3日 18:40

溝端淳平インタビュー 『君が踊る、夏』映画初主演のプレッシャーを乗り越えて

「そう感じてもらえたらよかったです。彼らと一緒に練習する時間があまりにも少なかったので、2日目のそのときに、ようやくひとつになれた気がしたんですよね」

──夢と理想と現実のはざまで揺れ動く新平の心情にも感動しました。新平をどんな青年だと捉えて演じたのでしょう?

「実は台本を読んだとき、特徴のない役だなって思ったんです。よく言えば透明感があるけれど、なんだか“無”な感じがしたんですよね」

──突出したものがないキャラだと?

「そう。おまけに新平のセリフには『…』が多くて、なかなかキャラがつかめなかった。けれど、高知に行ったときに、高知の土地から力をもらったというか──。新平はこの土地で成長したんだなと想像することで、どんどん核ができていったんです。また、監督(香月秀之)はカメラの前でアクションを起こそうとしなくていい、役の気持ちになってカメラの前に立つだけでいい、それがアクターだとアドバイスしてくれて。
その言葉のおかけで新平ならどう感じるのか、どう考えるのか、役としての気持ちを最優先に考えることができた。だから、いまふり返っても、当時どういう芝居をしたのか自分では覚えていないんです。

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