くらし情報『ニナ・メンケス作品に見る、#MeToo以降改めて問われる「映画」との向き合い方』

2024年5月11日 12:00

ニナ・メンケス作品に見る、#MeToo以降改めて問われる「映画」との向き合い方

インタビュイーとして、1975年にフェミニズム映画理論にとって記念碑的な論文「視覚的快楽と物語映画」を発表したローラ・マルヴィら学者、『17歳の瞳に映る世界』を監督したエリザ・ヒットマンら実制作者のほか、インティマシー・コーディネーターなど多彩な映画関係者が登場し、議論に深みを持たせている。

ニナ・メンケス作品に見る、#MeToo以降改めて問われる「映画」との向き合い方
ニナ・メンケス Photo by Michael Loccisano/Getty Images
映画における性差別の実態を画面内のみに収束させることなく、メンケスは映画業界の雇用における女性差別やそこで起こるハラスメント、性的暴行も決して無関係ではないと映画産業全体の問題として糾弾する。メンケスは「映画は魔術」だという。その「魔術」を、果たしてわたしたちはこれまで正しく使いこなせてきたか、いけるのかを、この#MeToo以降の時代にメンケスはすべての人々に問う。



(児玉美月)

■関連作品:
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