ソン・ジュンギ「ヴィンチェンツォ」から『このろくでもない世界で』まで、その挑戦は止まらない
主人公のヨンギュ役に扮したのは映画初主演のホン・サビン。この役を勝ち取るまでに3度のオーディションを経たという。
そして、ヨンギュの義妹・ハヤン役に同じく新人のキム・ヒョンソ。アーティスト・BIBIとして韓国ではもちろんアメリカのラジオ市場を席巻、Mediabaseトップ40のポップラジオチャートで20位以内にチャートイン、さらには「コーチェラ」で2度ステージに上がるなど、めざましい活躍で知られる。
そんなフレッシュなメンバーのなか、ソン・ジュンギは大きく作り上げた体躯になまなましい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーという、これまで目にしたことのない姿で登場。表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切った。
ソン・ジュンギは出演を決めた理由について「これは韓国映画界に絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会をいただけて感謝している」と語っている。
その渾身の演技と若手とのフレッシュなチームの協働により、本作は第76回カンヌ国際映画祭、第28回釜山国際映画祭、第60回百想芸術大賞、第44回青龍映画賞、第22回ディレクターズカット・アワーズなどで絶賛。