北野武監督「暴力もお笑いも感情を揺さぶるもの」ヴェネチアで世界初上映『Broken Rage』を語る
そうすると他の映画監督とは全然違う要求をされるので、役に対して応えていく作業を現場でしていかないと北野監督が認めてくれないということがわかったので、役に対する取り組み方が変わったなと」と明かす。
「前作の『首』にしても今回の(Broken Rage)にしても常に新しいことにチャレンジしている姿勢も含めて俳優として学ぶことが多かった」と続けると、大森は北野組の撮影現場について、「武さんの横にずっといることが出来て、浅野君と一緒にお芝居できて、撮影の日々は本当に毎日楽しかったです」とふり返る。
「(後半のパロディパートの撮影では)生意気ながらも『武さんにもちょっと笑ってほしい』という気持ちで撮影に挑んだんですけど、なかなか出来なくて苦労しました」と話した。
北野監督の新たな挑戦に応えた役者、浅野・大森について監督は、「この二人は、おれが将来すごく期待している人たちなんで、すごく一生懸命にやっていただいて、いずれは映画界を引っ張っていく日本の役者さんだと思ってますんで、みなさんも心に留めておいてください」と現場の海外メディアに向けて話すと、会場からは拍手が。
記者会見終了後には、北野監督が記者たちからサイン攻めにあうシーンもあり、その後行われたレッドカーペットでも記者たちからの熱烈なキタノコールに迎えられた。