リマスター版が再評価、ニュー・クィア・シネマの旗手グレッグ・アラキの2作品公開
また、『ドゥーム・ジェネレーション』同様、劇中歌には「スロウダイヴ」「マッシヴ・アタック」「ソニック・ユース」「ケミカル・ブラザーズ」「ブラー」「ポーティスヘッド」、マリリン・マンソン、「レディオヘッド」「スウェード」などのシューゲイザーやオルタナティヴロックなどの名だたるミュージシャンたちが楽曲を提供している。また、ルシファーとメルが肩を組む写真が印象的な作品個別のポスタービジュアルも新たに解禁。カラフルな色使いの場面写真から、デザインが凝ったシーンの多さを感じさせる。
文字が一面に羅列された部屋で遠い目でたたずむのはバート、赤や緑のカラフルな部屋で電話をするのはメル、「GOD HELP ME」というサインの横で立つモンゴメリー、そして十字架を不思議そうに掲げ、星条旗を腰に巻いたダーク。愛を求める若者たちがカラフルな世界観で描かれる様子を感じさせる。
サンダンス映画祭がいま再評価する才能
2023年のサンダンス映画祭にて、このリマスター版が上映されると「今回の映画祭で見た中で最も大胆で素晴らしい映画は28年前に作られたグレッグ・アラキの『ドゥーム・ジェネレーション』だった。この作品はX世代の不安や焦燥感を描いた暴力的でエロティックな衝撃作だ」