くらし情報『アナ・ケンドリック初監督『アイズ・オン・ユー』にある真実…違和感が恐怖に変わる決定的瞬間をとらえる』

アナ・ケンドリック初監督『アイズ・オン・ユー』にある真実…違和感が恐怖に変わる決定的瞬間をとらえる

Photo by cinemacafe.net


2023年9月のトロント国際映画祭で初上映され絶賛を集めたアナ・ケンドリックの初監督&主演のNetflix映画『アイズ・オン・ユー』(原題:Woman of the Hour)は、1970年代に「デートゲームキラー」と呼ばれた連続殺人犯ロドニー・アルカラを描く実話から着想を得たスリラー。

とはいえ、実録クライム・ムービーというわけではない。アナ・ケンドリック監督が本作で明らかにするのは、当時から蔓延っていた性差別と、ある人物に対して抱いていた親近感や信頼が、一瞬にして不快感や不安、恐怖にすり変わる、その決定的瞬間である。


アナ・ケンドリック初監督『アイズ・オン・ユー』にある真実…違和感が恐怖に変わる決定的瞬間をとらえる

※以下、映画の内容に触れています。また、本作にはショッキングなシーンが含まれます。

実録クライム映画とはひと味異なる初監督作

2003年公開のミュージカル映画『キャンプ』でスクリーンデビューしたアナ・ケンドリックは、『トワイライト』シリーズからアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた『マイレージ、マイライフ』、見事な歌声を披露する『イントゥ・ザ・ウッズ』や『ピッチ・パーフェクト』シリーズ、『トロールズ』シリーズから、『ザ・コンサルタント』『バッド・バディ!私とカレの暗殺デート』といったクセ強アクションまで多くの代表作を持ち、俳優としてのキャリアは20年以上に及ぶ。

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