アナ・ケンドリック初監督『アイズ・オン・ユー』にある真実…違和感が恐怖に変わる決定的瞬間をとらえる
そんな彼女の初監督作品となったのが、ハリウッドの「ブラックリスト」(映画化を待つ優秀脚本リスト)入りしていたイアン・マクドナルドによる物語。連続殺人犯ロドニー・アルカラの犠牲になりかけた「ザ・デートゲーム」の参加者で女優志望のシェリル・ブラッドショー役を自ら演じ、製作総指揮にも名を連ねて映画化した。
インディペンデント作品で何度も参加してきた馴染みのトロント国際映画祭までに完成させるとプレミア上映は注目を集め、Netflixが約1,100万ドルで配信権を獲得。10月18日より世界配信されると、Netflix映画の週間TOP10(英語)でアメリカ、イギリス、オーストラリアなどで第1位を記録、グローバルで2週連続第2位(10月14日-20日/10月21日-27日)にランクインするヒットとなっており、日本を含め28の国でTOP10入りを果たした。
ロドニー・アルカラはフォトグラファーとしてターゲットに言葉巧みに近づいては、性的暴行し殺害する手口を繰り返したシリアルキラーだ。と同時に、その多くが公開できないほど性的で猟奇的な写真の数々をカメラに収めてきた。
1979年までの8件の殺人で有罪判決を受け死刑が確定していたが、服役中の2021年に死亡。