【映画お仕事図鑑 番外編】秋の洋画宣伝担当者座談会! 社の垣根を越えて4人の宣伝担当が語り合う【後編】
』などを担当。個人的にも好きなホラー系の映画の宣伝を多く担当するほか、ジャンル映画を手掛けることが多い。今年の春に現在の会社に転職し、最初に宣伝を担当したのは『ルックバック』。
奥村『ドリーム・シナリオ』についてご紹介させていただきますが、その前にこれを着けさせていただきます。
奥村このアイマスクが(製作会社の)A24から100個くらい送られてきまして…(笑)。『ドリーム・シナリオ』は、ニコラス・ケイジ演じる大学教授・ポールがなぜか人々の夢の中に現れるようになったことでものすごい人気者になるんですけど、ある日を境に夢の中のポールが悪さをするようになり、大炎上してしまうんですね。ポール自身は何もしてないのに人気絶頂を迎え、何もしてないのに大炎上してしまうというお話です。
『ミッドサマー』、『ボーはおそれている』のアリ・アスターが製作として参加していて、『シック・オブ・マイセルフ』という、承認欲求モンスターの女性を描いたスリラーを撮ったクリストファー・ボルグリが監督を務めています。
ポイントとしては、たくさんの人々の夢の中にポールが出てくるというある種の都市伝説的な設定と、何もしていないのに大人気になり、大炎上するというSNS社会の恐ろしさが凝縮されているというところ。