【映画お仕事図鑑 番外編】秋の洋画宣伝担当者座談会! 社の垣根を越えて4人の宣伝担当が語り合う【後編】
ニコラス・ケイジは特殊メイクもして本作に臨んでいるんですけど、彼自身、ある意味で“ミーム”化されてきた俳優ですよね。インタビューでも「ポールの気持ちがよくわかる」と言ってまして、自身も知らないところで勝手にニコラス・ケイジTシャツが売られたり、映画の中の怒っているシーンを切り取った動画がバズって困惑した経験をしているんですよね。そういう意味で非常に彼とマッチしている作品だと思います。
日本における彼の映画の宣伝でも、ニコラス・ケイジ=“ニコケイ”みたいな感じで面白いじりをする宣伝に走りがちなところってあったと思うんですけど、僕は今回「そういういじり方はしない!」と宣伝チームに宣言しまして、あくまでも本格派の俳優がここまでの演技をやっているというのを見せていきたいなと考えています。
試写でのマスコミの評判も上々で、SNS社会について考えさせられるという声もありますし、何より主人公ポールが「かわいそう」という声が多いですね。
松本本当にかわいそうですよね。
渡辺切なくなりました…。
青木本当に彼自身は何もしてないし、周りが勝手にいろいろ動いた挙句に人生が流転していくという恐ろしい映画ですよね。