クリスティン・ベル インタビュー 正統派の殻を破る『バーレスク』“悪徳”の魅力
役柄へのアプローチを彼女はこう説明する。
「“悪い子”の要素というのは誰しも持ってるものだと思うわ。だから、こういう役を演じるときに考えるのは、どうやってその部分を引き出し、引き立てていくかということ。ニッキみたいなタイプは、ただ悪いというよりは不安を抱えているタイプ。きっと周りと見渡せば、幼稚園や公園の砂場で同じようなタイプの子がいたはずよ。みんなの注目を集めたくて“良い子”として頑張っているけど、一度おもちゃを取り上げられると癇癪を起こしてギャアっと本性を出す子。ニッキーってそういう幼稚さを持った女の子なのね。その点を強調していったわ」。
「誰しも」という言葉が出たが、生き馬の目を抜くような激しいハリウッドの世界で女優として活動する中で、、クリスティン自身にもそういう要素が?
「その通り(笑)!この仕事はいつも誰かと比べられながら競争しているようなものだもの、私にもそういう要素はあるわね。でも、それをどういう形で出すかってことが大事なの。この世界で生きる中で“自己愛”というのは確実に必要なものだと思う。周りには綺麗な子、才能のある子はいっぱいいて、あっちにも、こっちにも…って不安になるものだしね。