クリスティン・ベル インタビュー 正統派の殻を破る『バーレスク』“悪徳”の魅力
でもそこで、ニッキがストレートに生身の自分を出すのに対して、私自身はなるべく周囲との軋轢を生まない形で競争に身を置くことができていると思うわ」。
その言葉は謙虚さからだけでなく、確実に自分の中にある“何か”にしっかりと自信を持っているからこそ発せられるようにも感じられる。今回の役柄自体は決して観ている人に好かれるタイプはないが、クリスティン自身は演じることを楽しんでるようにも見えたが…。
「そりゃ、すごく楽しかったわよ(笑)!こういう破滅型の人間というのは通常の自分にないものをたくさん持ち合わせているから、やりがいがあるの。これまでにない新しい自分の一面を発見できたというのもあるわ。最初にこのニッキという役をもらったとき、少し私が演じるには官能的過ぎるような気がしたの。これまでの役は――素の自分も含めてそうなんだけど、どちらかというと正統的で、露出もあまり多くなくて、“女”の部分をあまり前面に出すことがなかったし。でも実際にやってみたら、内面に隠されていた“悪徳”の部分が自分でもすごく気に入ったわ。
胸を強調する衣裳も含めてすごく楽しくて、一歩新しい道を踏み出した感じよ」。
クリスティーナ・アギレラは…「異星人の肺を持った女!」