エイドリアン・グレニアー×堀内葉子インタビュー セレブがパパラッチを撮った!
と不安になってしまうかもしれない。けど、僕はそれは間違っていると思う。とはいえ、あるプレミアに参加したときのことだけど、ずっとカメラから隠れていた自分も後から考えればちょっと滑稽に思えて…。まるでゲームだね。だからとにかくあまり囚われずに、“もしカメラがあったらスマイル”、それくらいの気持ちでいればいいと思う。
堀内:私自身仕事をしていて、メディアに振り回されないためには、自分への自信や、強いメンタルがないと難しいなと感じてしまうのですが…。アドバイスはありますか?
エイドリアン:この映画の隠れたテーマのひとつは“本当の幸せを手に入れるためには?”。かつてはお金持ちになることが幸せとされ、いまは名声がそれにとって変わっている。
でも僕が思う本当の幸せへの道というのは、意義のある仕事をしっかりとして、愛のある家庭を持つことだと思う。特にグローバリゼーションが進んで世界が小さくなってきたいま、世界にインパクトを与えるような大きなことをしたい!と思う人は多いと思うけど、小さなことでいいので、ひとつひとつやっていることにちゃんと充足感を得ることの方が大事だと思う。僕の場合は、例えば小さな役や、小規模作品でも、本当に作りたいものを作り、そこにしっかりと満足を感じることかな。