2014年9月29日 20:52
杉山知之学長が語る、設立20周年を迎えるデジタルハリウッドの歴史
1994年10月にデジタルコンテンツのクリエイターを育成する目的で設立されたデジタルハリウッドは、2014年10月に設立20周年を迎える。この20年の間に、日本各地や海外で専門スクールを開校するとともに、大学院や大学、オンラインスクールなども設立し、今や日本を代表するクリエイター育成機関に成長した。ここまでの歩みの中で、同校にはどのような変化や出来事があったのだろうか。学長の杉山知之氏に話を聞いてみた。
○デジタルハリウッド開校の目的と経緯
デジタルハリウッド開校は、一般的な学校が新学期を迎える1995年4月を予定していた。それが半年も前倒しとなる1994年10月になったのは、デジタル技術に転機が訪れることを杉山氏が予見していたからだ。
当時は、アーケードゲームの世界に、セガが3DCGを使った格闘ゲーム「バーチャファイター」を、ナムコが3Dレーシングゲーム「リッジレーサー」をリリースして大ヒットしていた。杉山氏は、これらの3D技術が家庭用のゲーム機などにも爆発的に流れ込み、3DCGを扱えるクリエイターの需要が一気に高まると考えていた。
杉山氏自身もCG制作のベンチャー企業を手掛けており、3DCGを扱えるクリエイターの数が少なく、集めることが難しいと実感していた。