「昔ながらの筆と絵の具で描くのも、デジタルで描くのも、そこに大きな違いは無く、両方の良いところを組み合わせてオリジナルの作品を生み出すことが重要です」と、Seiler氏は締めくくった。
○ピークのときは喜びすぎず、悪いときも落ち込みすぎない
3人目のスピーカーである’Weird Al’ Yankovic氏はインタビュアーとともに登場し、インタビュースタイルでの講演を行った。同氏はパロディ音楽の第一人者として知られており、ヒット曲の替え歌やパロディ曲を多数リリースしている。今年7月にリリースされた14枚目のアルバム『Mandatory Fun』は、The Billboard 200でコメディアルバムとしては初の1位を記録した。
今もコメディアンとして第一線を走り続けているYankovic氏だが、そんな彼がコメディを志したエピソードが興味深い。飛び級のため12歳で高校に通っていた同氏は、教師から将来就きたい職業を聞かれた。そこでコメディに強い興味を持っていた同氏は、プロのコメディアンになりたいことを伝えたが、教師は、それはきっと無理だから建築家になったらどうかとアドバイスしたという。このアドバイスに従って大学で建築の学位まで取ったものの、結局自分が本当にやりたいことではないため情熱を持つことができなかった。