くらし情報『実現率1%の邦画界にまつわる、映画監督と原作者の本音と諸事情 - 深川栄洋監督×原作・加納朋子』

実現率1%の邦画界にまつわる、映画監督と原作者の本音と諸事情 - 深川栄洋監督×原作・加納朋子

すごく、よかったと思います。

――新垣さんが初めて母親を演じるということも、この映画の話題の1つになっています。監督としては「新垣結衣=母親」の演技はある程度、想定できていたことだったのでしょうか。

深川:初めての喜劇ですし、分からないのも面白いという感覚がありました。小説を読んだ時に、サヤさんが弱い女性だったので彼女の成長物語に感じましたが、新垣さんから話を聞いた時に『ささらさや』は読む人によってサヤ像が違うんだと思って。新垣さんは「サヤは本当は弱くないんだと思います。自分で気づかず、コミュニケーションが苦手だからうまく表現できていないだけで、本当の芯では強い女性だと思います」とおっしゃっていたので、今回は新垣さんのサヤ像に乗っかって作ってみようと決めました。自分が小説からの先入観でつくりあげようとしていたものを一度ゼロにして、"現代のサヤ"が考えていることを大事にしてあげようと思ったんです。


●監督にとっての原作、原作者にとっての映画とは?

――キャラクター像には多少の変化がありながら、共通するシーンやセリフもありました。特に印象的だったのが、電車の中で息子のユウスケが泣いていた時に、乗客の中年男性がサヤに「うるさい!」

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