くらし情報『究極の"父娘愛と絆"に涙腺崩壊!父ノーランとして描いた感動巨編『インターステラー』』

2014年11月17日 10:00

究極の"父娘愛と絆"に涙腺崩壊!父ノーランとして描いた感動巨編『インターステラー』

そういうキレイ事では済まされない、核心をついたセリフが、見る者の心に一石を投じていく。

また、地球の未来を託されたクーパーやアメリアら有能な科学者やエンジニアたちは、選ばれし人々だが、劇中で描かれる宇宙の果てしない孤独の中では彼らの人間的なもろさをもあぶり出していく。チャレンジャーたちも人間だから、未知の地では恐怖や孤独感も感じるわけだ。時には動揺し、われを失う姿も赤裸々に描写される点が実にリアル。特に、中盤で用意された、サプライズのトラップには、思わず目を見張る。もちろん、こちらは見てのお楽しみということで。

だが、そういう人間の暗部もきちんと描くからこそ、後半の着地点である愛の力に、さらなる説得力が生まれる。そう、本作の旅の終着駅は、ずばり愛なのだ。
導入部は一見すると科学的で、見ている私たちも、クーパーたちと同様に、予測不能の冒険をさせられる気分になる。しかし、その波乱に満ちた航海を終えた後、こんなにおおらかで力強い結末に涙するとは、誰が予想できようか?やはりノーランが伝えたいメッセージは、人をつなげ人を救うのは、いつの時代も人間同士を結びつけてきた愛なのだ。それが、過不足なく、雄弁に語られる。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.