くらし情報『SC14 - 日本人初、東工大の松岡教授が「Sidney Fernbach賞」を受賞』

2014年12月1日 11:30

SC14 - 日本人初、東工大の松岡教授が「Sidney Fernbach賞」を受賞

そして小さなクラスタをグリッドとして繋ぐという構成と、大きなクラスタを中心とする構成の両方を持つ東工大のキャンパスグリッドを開発した。これが2002年から2006年のことである。

キャンパスグリッドは約650ノードで2.5TFlopsの性能を持つところまで発展し、多くの実アプリがセンターのスパコンから移植されて使われ、大成功であった。また、小さなクラスタのグリッド接続よりも大きなクラスタに集中した方が、性能・設備・管理など、すべての面で効率が良いことが分かった。

その結果を踏まえて、ファットノードのグリッド型のクラスタである「TSUBAME 1.0」を開発した。このシステムは2006年6月のTop500で7位にランクされ、2002年に1位になった地球シミュレータの2倍の性能を持ち、国内の他の全大学の計算センターの合計の2倍の計算能力を持っていた。世界的なマルチベンダーとの協調を必要とする、この例を見ないシステム構成は、風変りの極みと見られていたという。

このころには消費電力が大きな問題になり始めてきたので、省電力のEfficionプロセサを多数高密度に接続するMegaProtoクラスタを、京大・筑波大・東大などとの研究プロジェクトで共同試作した。

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