2014年12月16日 08:30
iPhoneアプリ、お買い物ダイアリー「レジカメ」をリリースしたカシオが意図するもの
ご存じの通り、カシオはG-SHOCKをはじめとする時計やデジカメのEXILIM、電子辞書のEX-WORDや電子楽器のPriviaなどなど、多岐にわたる製品作りを行っている。そして、これら数多くの事業部と製品に、串刺し的に関わっているのがデザインセンターなのだ。
花房氏「その立ち位置から、私たちは社内でも各事業部の強みを客観的に見られる部署でもあるんです。そこで半期に一度、自由な提案をする機会があるんです。レジカメは、そこで三崎が提案したプロダクトです。最近では、スタンプメーカーのポムリエなどもここから誕生した製品ですね」
今までは、「物としての製品」を前提に考えてきたデザインセンタースタッフだったが、その心の内には、それがアプリやWebサービスでもいいのではないかという思いが常日頃からあったという。アプリは、プロダクトの開発に比べて予算とスケジュールを抑えることができ、開発のハードルが低い。そこで思い切って提案したところ、レジカメは無事、上層部のゴーサインを得てスピーディに開発が進められた。
花房氏「"物としての形"にならない資産とでもいいますか。最初はカシオのアプリと気付かず使っていただいてもいいかな、くらいに実は考えているんですよ。