という気持ちにもなる。就活とは違うSNSという場で、ノタルはファンと一緒に自分たち自身をつくりあげることで、新しい時代の「自分らしさ」を表現し、"共感力"を高めている。最近では、300RTを達成すると初のワンマンライブを開催のところを8時間で達成し初のワンマンライブが開催される。さらに500RT、1000RT、2000RTと達成すると、初ワンマンライブのDVD発売、初CDアルバムの全国発売、ワンマンのチケットを半額など、ソーシャルだけではなく、リアルの場にも「自分らしさ」を展開しつつある。
学生の就活においても、今後は一層「他の人にはない自分らしさ」を求める企業が増えていくことが予想される。「動画でエントリー」のような「個人」によるエントリーではなく、今後は、この「ノタル」のプロジェクトのように、みんなで一つのものを作っていく過程が選考対象として加えられるケースが増えていくのだろう。ソーシャル上の「合宿選考」のように、自分自身の「らしさ」が作られていく過程で、いかに個性を発揮するか。学生の持つ新しい形の個性の発揮を企業は求めていくのかもしれない。
<著者プロフィール<
片岡英彦
1970年9月6日東京生まれ神奈川育ち。