2015年1月21日 08:00
怒りと上手につきあう方法 (1) 「アンガ―マネジメント」で知る、やってはいけない怒り方
――適切な場面を見極めるのが大切なんですね
あとは怒るにしても適切な表現をしておくことが大切です。
――その場面は普遍的なものですか?
仕事の場合であれば、怒らなければいけないのは「決められたルールを守らなかったとき」ですよね。逆にやってはいけないのは「ラインが曖昧な怒り方」です。例えばサラリーマンがいたとして、ある日は部下が10時に来ても怒らない、ある日は9時55分に来ても「お前は遅い」と怒る。そうなると、相手はどうして怒られているのかわからなくなります。怒る基準をいつも動かしているのは失敗なんです。ラインを決めておいて、そこから外れたら怒る、ということが大切です。
――最初に示しておくんですか?
本当は最初に決めておいた方がいいですね。
我々はいつも三重丸で説明します。一番中心は自分と考え方がまったく同じ。2番目は自分の考えとはちょっと違うけど許してもいいライン。一番外側、3番目の丸は許せないラインです。
多くの人は、相手が10時に来たことに対して、ある日は許すことができます。ということは(2)なんですよ。ところが、許せない日もあります。これは(3)になってしまっているんです。