くらし情報『ソロシネマ宅配便 第14回 草なぎ剛が演じる“究極の普通さ” - 映画『台風家族』』

ソロシネマ宅配便 第14回 草なぎ剛が演じる“究極の普通さ” - 映画『台風家族』

ソロシネマ宅配便 第14回 草なぎ剛が演じる“究極の普通さ” - 映画『台風家族』

今でも時々、2004年放送のフジテレビ『僕と彼女と彼女の生きる道』のDVDを見る。

親子関係、そして家族を描いたテレビドラマとしては、21世紀屈指とも言える傑作だろう。銀行に勤める仕事一筋のアラサー男が、突然妻に出て行かれて、1人娘とふたりで暮らすことになる。これまで育児は妻に任せっきりで自分の子供なのにどう接していいかも分からない。だが家庭教師に相談しつつ、とまどいながら徐々に娘との距離を縮めていく。

人生において、大事なのは仕事か、家庭か、ちきしょうこんな夜には牛丼だ……そんな現代人にとって永遠のテーマで主役の小柳徹朗を演じるのが、草なぎ剛である。
○■違和感なく“普通”を演じられる男・草なぎ剛

徹朗はノーマルだ。ヒーローでもなければ、悪役でもない。
冷たさと温かさを併せ持ち、ときに嫌なヤツにもなればいいヤツにもなる。誰もが振り返るイケメンタイプではないし、身長が高いわけでも、筋肉ムキムキなわけでもない。どこにでもいる、いわゆる総武線の満員電車に乗ってそうな“普通の人間”だ。あえて格好良すぎない。そういう立ち位置のキャラクターが草なぎ剛は抜群に上手い。SMAP時代は国民的アイドルでありながら、違和感なく“普通”を演じられる男なのである。

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