湘南ベルマーレ・高山薫が1年で復帰を決めた理由と背番号に込めた決意
ルーキーイヤーはFWとして、チーム最多の9ゴールをあげた。
2年目からは曺新監督のもと、スピードと運動量をさらに生かすためにMFに転向。若さを前面に押し出すベルマーレの象徴となった。再びJ2を戦う仲間たちに別れを告げて、新天地へと旅立った2014年シーズンも古巣は常に気になる存在だった。
「開幕から勝ち続けてすごくうれしかったけど、途中からは勝ち過ぎていたというか……。レイソルのチームメイトからも『お前がいないほうが強いじゃん』とかいじられて、すごく悔しかったですね(笑)。僕にとって刺激になったし、モチベーションを上げてくれました」。
かつてともに戦ったMF永木亮太、DF遠藤航がベルマーレに残留するという一報も入ってくる。
悩むこと約2週間。高山はレイソルのフロントへ移籍したい意思を伝えた。
○「自分が進む道に自信を持っていく」
レイソル、ベルマーレ双方の選手やサポーターを驚かせた移籍が発表されたのは昨年のクリスマスイブ。最後はレイソルの吉田達磨新監督が高山の背中を押した。
「達磨さんは『お前が思うようにするのがベストだ』と言ってくれた。僕の気持ちを尊重してくれた達磨さんとレイソルのフロントの方々には、本当に感謝しています」。