「夜の人脈づくりなんて意味ないよ」30歳になった菜乃花がグラドルの後輩たちに伝えたいこと
菜乃花の気持ちとは裏腹に過激な露出を見せたDVDの売り上げは伸び、当時のマネージャーも喜んだ。けれど菜乃花を長く見てきたファンの反応は違った。
秋葉原で開催されたDVD発売記念イベント。ファンから渡された手紙には「もう、これ以上がんばらなくていいよ」「これからもファンだからイベントには来るけれど、DVDはつらい」と心配する言葉が書かれていた。つらくなった。
ある時親しい後輩グラドルの言葉にがく然とした。
「そのDVDをマネージャーに見せられて『菜乃花もここまでやっているのだから頑張れ』と言われたらしいんです。そんなことの引き合いに出される負の前例を作ってしまったと思うと、すごくつらかった」
○露出を頑張るのは本当に自分のため?
普段はあまり自分からは後輩に話しかけないタイプ。
でも、グラビアの先輩として伝えたいことがずっとあった。一つは年々過激化するグラドルの露出。雑誌の表紙を飾るグラドルたちが、撮影会やSNSで露出を前面に押し出したことで、露出こそ正解と見られるようになった。「あんなにスタイルが良くて、雑誌の表紙を飾る子たちが大きな撮影会で際どい衣装を着てくる。プロ意識だしすごいと思うけれど、衣装にラインを引いてもらわないと、新人の子たちが『雑誌の表紙の子があんなに頑張って露出しているのに、なんでお前はできないんだ』と言われてしまう」