伊藤沙莉、不遇時代の悔しさ原動力に躍進! 仕事のオファー「今でも夢見心地」
『わー!』と言いながら戦ってみたり、必殺技を出してみたり。そういった男の役に憧れていたんです。なので、その夢がこんなに早く叶って『どうしよう』という感じで……」と恐縮しきり。
「ビッケは、自分の抱いている夢や目標を“遠いもの”として見ていない。純粋でピュアなところが、とても魅力的」と声を弾ませるが、役作りでは“男の子”という性別よりも、年齢設定を大切にしたと話す。
「小学生くらいの頃って、声の高さについては、男の子も女の子もそんなに変わらないのかなと思うんです。それこそ、私みたいに男の子よりも声の低い女の子もいると思いますし(笑)。音響監督さんからは、『年齢設定を固めるほうが大事。
“ビッケは10歳なんだ”ということを、丁寧に演じてほしい』というお話があった」そうで、10歳の子供を演じるために、試行錯誤を重ねた。
「自分の中にある童心を無理やり引き出して。遊んでいるときの子供を思い浮かべると、目線が上に向いているのかなとも感じて。とにかく上を向いて演じようと思っていました」。アフレコは、「死に物狂い。たくさん練習したけれど、すごく緊張してしまって『どうしよう!』って(笑)」。
緊張をほぐしてくれたのは、父親役の三宅健太の存在が大きいという。