糸川耀士郎&菊池修司、中止公演への思いと『富豪刑事』舞台で見せたい世界
今回こういう世の中になって、アニメが終わったあとすぐに舞台上演ということになるので、作品への熱が冷めない状態で舞台に来て楽しんでいただけたらと思います。
糸川:僕はアニメ版の脚本をいただいた時点で、面白すぎて一気に全部読んでしまったんです。きっとアニメを見ている方も、アニメが面白すぎて気持ちがすっきりしてしまうのではないかと思って、満足してしまった方々に、より満足いただくのはすごく難しい挑戦だと思いました。みんなで舞台ならではの魅力をしっかりと積み上げないといけないと、すごく身が引き締まりました。
――アニメの神戸大助役の大貫勇輔さん、加藤春役の宮野真守さんの演技を意識する部分もありますか?
菊池:もちろん、宮野さんの加藤春から受け継いだものを演じる部分はたくさんあります。ただ宮野さんそのままというだけでなく、僕が生身で感じたものをお芝居を通して伝えられたらと思っています。
糸川:僕も大貫さんの喋り方だったりとか、アニメの神戸大助の雰囲気はとても意識していて、みなさん監督とディスカッションをして作り上げたキャラだと思うので、尊重して演じたいです。ただ、演出の西田(大輔)さんも「声優さんのお芝居を追いかけるより、自分たちが演じるからこそ生まれるものを大切にしてほしい」