くらし情報『喫煙大国、中国。知られざるその禁煙事情とは??』

2015年2月20日 09:23

喫煙大国、中国。知られざるその禁煙事情とは??

○上に政策あれば、下に対策あり

むろん中国政府とてこの状況を黙ってみていたわけではない。中国では2006年からWHOの「タバコの規制に関する世界保健機関枠組条約」を発効している。
この条約はタバコによる健康被害を食い止めるために、タバコの規制に関する政策を行うことを求めるもの。この条約に則り、中国では禁煙の試みが行われている。
筆者がそれを実感したのは2010年に北京で「北京市公共エリアでの喫煙禁止範囲の若干の規定」が施行され、レストラン、インターネットカフェなどで喫煙が規制されたときのことだ。
この法律が施行され、レストランではあわてて対処が行われた。その対処とは何とも簡単、店内に灰皿を置かないことだ。
灰皿を置かなければ、店舗で喫煙を許していない状況になっているというわけだ。


だがそんなことで喫煙はなくならない。レストランでは相変わらず煙草は吸われていた。ではそのタバコの灰はどうするのかというと、そのまま床に捨てるのだ。
結果は店内が汚くなっただけだった。「上に法律あれば下に対策あり」という言葉が中国にはあるが、それがこのことかと思ったものである。

○上が範を見せるべし

その後も2013年末には政府関連の管理者層は公共の場所でタバコを吸ってはいけないという通知が出されたりもした。

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