くらし情報『禁煙外来で卒煙!? 初めての禁煙治療では何をするのか』

禁煙外来で卒煙!? 初めての禁煙治療では何をするのか

1箱400円のタバコを毎日20本ずつ吸うのであれば、経済性も圧倒的に高いんです」

と村松院長は解説を続ける。思いのほか治療費がかからないという話を聞いて、A山も心が動かされた様子だ。

○“200”の壁が、禁煙治療を受けるための条件

現状ではすべての喫煙者が保険適用診療を受けられるわけではないという。

「1日で吸う本数×喫煙年数の値が“200”以上」が第一の条件。さらに「医師によるニコチン依存症の問診において10の設問のうち5つが“Yes”となること」「文書で患者の同意を得ること」も条件に含まれる。

また、「初めての禁煙外来の利用であること、もしくは前回から1年以上の時間が経っていること」なども忘れてはならない。保険適用の場合は1年に1回しか利用できないのである(*)。

(*)自由診療(保険外診療)という形にすれば1年に何度も受けることが可能。
その場合は基本的に10割負担となりますが、費用は各病院で異なります。

この条件の中でハードなのは“200”という数値の達成だろう。1日20本なら喫煙歴10年、40本なら5年という計算だ。この数値は厚生労働省が定めたガイドラインに沿っているが、ちょっとハードルが高い印象だ。

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