禁煙外来で卒煙!? 初めての禁煙治療では何をするのか
喫煙歴が短い若年者でも保険診療にて禁煙治療が受けられるよう、厚生労働省にはこのハードルの見直しをする努力を今後期待したい 。
A山の場合、1日25本を10年間続けてきたから値は250と条件をクリア。これまで禁煙外来の利用もない。めでたくなのか、残念ながら、なのかはわからないが、とにかく治療を受けられる運びとなった。
「A山さん頑張りましょうね」と村松院長の優しい掛け声で治療はスタート。あらかじめ記入した中央内科クリニック独自の問診票を元に、村松院長はA山に質問をかけていく。
喫煙歴、喫煙しやすい環境か否か。家族に喫煙者はいるのか、働く場の喫煙スペースの有無は? ――こうした質問を通して、本人の禁煙に対する本気度を浮き彫りにしていくのが一つの狙いだという。
禁煙補助薬の効果は大きくとも、タバコを止めたい気持ちがなければ、治療がうまくいかないのだ。
●喫煙習慣による悪影響とは?
○喫煙習慣は4大疾患のすべてのリスクを高めてしまう
問診が終わると、具体的な治療方法を提示していくのかと思いきや、村松院長はタバコの害悪について詳しく解説していく。
「タバコの煙の中には70種類以上の発がん性物質が含まれていると言われています。