2015年4月2日 13:01
ダイエット用食品はどう表示される? - 4月スタートの機能性表示制度を知る
■ダイエット
×「ダイエットをサポートします」
→「ダイエット」のワードが多義的でNG。
×「太った方の体重を減らします」
→体格指数(BMI)の基準(18.5以上25.0未満は「普通」、25.0以上30.0未満は「軽度肥満」、30.0以上は「肥満」)から考えると、「太った方」は肥満症ゾーンを侵食するためNG。
△「肥満傾向にある方の体重を減らします」
→「肥満傾向にある方」「体重」はOK。ただし、消費者庁より食事制限や運動なしにやせることはないと判断され、エビデンスが認められない可能性がある。
○「一定の食事管理と運動の下で肥満傾向にある方の体重を減らします」
→上記の懸念事項にも配慮しているためOK。
このように表現一つをとっても、同制度は決してハードルが低いものではないことがわかる。そして、これらの機能性表示を裏付けるために、食品関連事業者は関与成分や定量などのエビデンスを提出し、審査をクリアして初めて「機能性表示食品」とうたうことができるという。
実際に機能性表示食品が店頭に並び、効果・効能がより分かりやすく示された際、消費者は何を選ぶのか。
そして、何が選ばれなくなるのか……。