岡崎慎司がハリルジャパンでも貫くゴールへの美学と誇りにするベストゴール
(5つのゴールのなかで)実は一番スペクタクルなのかもしれない」。
○2戦2発で射止めた新生日本代表のエースの座
ボールをかき出そうとした相手DFの足につまずくなど、件(くだん)のシーンではけがに見舞われる恐れもあった。サッカーを愛する子どもたちにはまねをしてほしくないという願いを込めて、岡崎は4月2日に更新したブログにこう綴(つづ)っている。
「あの場面で迷わずガムシャラにボールをゴールへ押し込んで欲しいなって思います。まずはガムシャラにサッカーをすることが、みんなには大事だと思うから」。
自分自身にリスクを生じさせた点は反省しているが、柴崎のゴールを優先させた選択は後悔していない。2戦2発でハリルジャパンでもエースを拝命し、日本歴代2位の三浦知良(横浜FC)の「55」得点を視界にとらえた岡崎はさらなるレベルアップを誓う。
「奪った後に縦への速いボールが自分に入ってくるので、それをどうやってさばけるか。
そういうプレーの質を高めてもっとゴールを奪いたいし、チャンスメークもできるようにしたい。まだまだ気が抜けないし、もっと上を目指したい」。
原点を貫き通すいい意味での頑固さと、際限なく湧きあがってくる貪欲な向上心。