今も残る「女は愛嬌」「寿退社」プレッシャー - サイレントマジョリティOLの実態
テレビや雑誌、ウェブに登場する働く女性というのは、生き生きとした姿でためになる仕事の話を提供してくれます。でも、メディアに登場する人たちは、会社を代表して登場する人たち。ということは、会社の顔である側面も大きく、見えてくるのはキラキラとした面ばかりです。多くの働く女性にとって、こうした話にリアリティがあるかというと、そうでもないのではないでしょうか。
このシリーズでは、働く女性たちに、より身近な話を聞いていこうと思います。身近でリアルな話の中には、あまりポジティブでない話もあるかとは思いますが、もしポジティブではないことが出てくるとしたら、その話にこそ、本当の働く女性の実態が隠れていることなのだと思います。
女性が輝く社会にと言われていますが、多くの会社には女性たちが輝くことのできる土壌はあるのか。誰もが必ずしも輝くべきとも思っていませんが、女性が少しでも楽しく働けるようになるためにも、キラキラした面だけでなく、実体も知る必要があると思うのです。
今回登場いただいたのは、Mさん(28歳)卸売業で事務職をして9年目の女性です。
○ウソでもいいから結婚準備
――Mさんは一般職とのことですが、会社の女性はどういう立場で働いているんですか?
うちは女性はみんな一般職なんです。