くらし情報『女の節目~人生の選択 (15) vol.15「初めての、会社員」【24歳】』

女の節目~人生の選択 (15) vol.15「初めての、会社員」【24歳】

「良し悪しを判断するのはおまえじゃない」と、周囲の先輩に怒られた。昼食を食べ損ねた午後一番の会議室にコンビニのパンとペットボトルを持参したときも、「アメリカの大学生か」「おまえにはまだ早い」と怒られた。

そんなの最初から就業規則にでも書いておいてくれたらいいのに、不文律が多すぎるよ、と思いながら、読めなかった空気のあれこれは自分で手帳にメモしておいた。注意されたことは一つ一つ、以後気をつけるようにしたが、何年経っても結局、言われるまで気づけないことも多かった。自分と似たタイプの後輩社員が入ってきて組織内でオロオロしているとなんだか嬉しくなって、わざと注意せずにそっと放置しておいたりもした。もちろん別の先輩に「ああいうのは岡田がちゃんと教えないと!」と、また怒られた。みんなどこで教わってくるんだろう?

○ケーキ・ケーキ・ケーキ (ドリンク50円引き)

続いては営業研修。取次会社との打ち合わせに出向いたり、書店を回って直接に注文を取り付けたりする。
新人は各部署の先輩社員が通常業務をするのに、金魚の糞よろしくヒラヒラついていくだけだ。取引先とのアポイントメントを軸に首都圏を動き回る販売促進部員たちは、移動時間と待ち時間がとても長い。

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