『龍三と七人の子分たち』北野武監督×藤竜也 - 「ニヤっと笑う顔がおかしくて」「すごい料理人」
2人とも置くから、お互いの声が聞こえなくて、話にならなかったこともあったみたい(笑)」
●CGは、張り出したカメラを消したぐらいで、他は一切使ってない
――ダイナミックなバスのカーチェイスシーンも見応えがありました。現場はいかがでしたか?
北野監督「よくあそこ、貸してくれたなあと。前の日からセットを組んで、1回壊してから、もう1回立て直したりしたんだ。CGは、張り出したカメラを消したぐらいで、他は一切使ってない。あのシーンでは、龍三と子分たちが、乗らなくてもいいのにみんなバスに乗っちゃっていたんだけど、スタントマンの運転手は、腕の見せどころだからガンガンやる。みんなふらふらになっちゃったね(笑)」
藤「実際、撮影現場はすごく迫力がありました。あの狭いところを壊しながら撮っていくんです。モンスターみたいなものですよ。
みんながエキサイトしていました。ああ、北野組をやっているんだというワクワク感があって、ノッていました。けっこうすごかったけど、内心、はしゃいでいたんです」
――本作で、北野監督は17作目となりました。本作での手応えについて聞かせてください。
北野監督「映画界は今、不遇というか良い時代じゃない。