本田礼生、初参加の『刀ステ』一期一振役で「葛藤を生きる」演劇に恩返しの気持ちも
意識はしすぎずに、「引き継ぐ」という気持ちで稽古に臨んでいます。
――最後に、2020年の振り返りと、2021年はどんな年にしたいかも教えてください。
2020年は、いろいろありましたね……。でも役者としては、2020年が人生で1番いい年でした。毎年、いい年を更新できているので、2021年も「最高だった」と言えるように頑張りたいですが、今、演劇は本当にピンチだと思うんです。「人を集めたらダメ」「近づいたらダメ」という状況で、演劇をやるのはすごく矛盾していること。それでも、今の時代だからこそやる意味があるのがエンタメの本質だと思っています。演劇がピンチな状況で演劇をできる機会があるなんて、こんな光栄なことはないです。
僕は演劇に生かしてもらっているので、恩返しと言ったら重くなっちゃうんですけど、少しでも盛り上がるきっかけに関われたらと思っています。
この作品が成功することが力になり、2021年は演劇界がさらに盛り上がっていく一因になればいいな。もちろん、どんなに対策を徹底してもどうしようもないことはあって、いつ自分たちの公演が中止になってもおかしくないという状況は変わりません。でも、それでも気持ちが下がらないくらい、みんなで盛り上がっていけたらいいなと思います。