本田礼生、初参加の『刀ステ』一期一振役で「葛藤を生きる」演劇に恩返しの気持ちも
その2点をもって、あまり凝り固まらずに、スッと役に入ることができました。
○■演劇がピンチの時代に考えること
――続投されているキャストの方もいらっしゃいますが、先輩方の頼もしさは感じていますか?
まっきーさん(荒牧慶彦)やヒデさん(佐々木喜英)は、僕たちより1つ上のビジョンが見えていて、頼もしいです。僕は初めて一期一振を演じるので、芝居も一歩一歩修正しながらすり合わせているのですが、先輩方はこの修正作業が終わっているんです。今回、全員が初めてIHIステージアラウンド東京という客席が360°回転する劇場に挑むことになって、未知のものと対峙している感覚がある中で、先輩方が安定してくださっているので、安心します。
――これまでステアラの作品は観たことがあったんですか?
『髑髏城の七人 Season花』を観ました! 役者なので、裏のことを考えるくせがあって「こういうところがいいな」とか、「今後やることがあったら意識しよう」とか考えながら観ていたんですが、まさかそれがステアラで生かせるとは思ってなかったです(笑)。ステアラって、普通の劇場に当てはまらないような大きさで、奥行きもすごいし、視界も開けている。