岡田将生&志尊淳のバディに「心が動いたら触って」『さんかく窓』実写化ポイント
「タイミングも自由でいいから、心が動いたら触ってください」と話していましたね。撮影を通じて岡田くんと志尊くんがプライベートでも仲良くなっていたので、僕が何かひと言言うと2人で狙い通りにやってくれるんです。阿吽の呼吸ができあがって、自然とバディ感が強くなっていっていました。
――予告編にもあったように、原作では三角を通じて冷川が幽霊をぶん投げる除霊スタイルが、手かざしになっていますよね。あれはなぜですか?
マンガだと、人の体から手がブワッと出てきて幽霊を掴んでドーン! とするのがおもしろいですよね。ただ、映像にするときは、なるべくリアルに見えたほうがいいなと思ったんです。メインキャラクターの3人がもしかしたらこの世に本当にいるのかもしれない、と観る人に思わせたかったので、実際にお寺の方がやっているような祓い方に近い表現にしたほうがリアリティがあるかな、と。
――本作は幽霊の描き方も独特でした。
いわゆるホラーらしい幽霊の見せ方をするんじゃなくて、普通に社会のそこらへんにフッと立っているように見せたいなと思いました。僕自身、『さんかく窓』をやるまでは幽霊の存在をまったく信じてなくて、いないと思ってたんです。