くらし情報『まんしゅうきつこ、強要された面白さで酒に走る--『アル中ワンダーランド』』

2015年5月25日 11:03

まんしゅうきつこ、強要された面白さで酒に走る--『アル中ワンダーランド』

「コンテンツとして消費される価値がなくてはいけない」というプレッシャーを抱えて生きているようです。

○私たちは、依存する快楽から逃れられない

また、巻末の対談では、まんしゅう氏が「アルコールならなんでもいい」という状態に陥り、最終的には化粧水用のエタノールをトマトジュースで割って飲んでいた、という衝撃のエピソードを明かします。

つまり、お酒の味そのものが好きなのではなく、アルコールによって得られる酩酊(めいてい)感や、それによってコンプレックスなどの「別の何か」を埋め合わせることができる快楽こそが、お酒に求めていたものだったわけです。

では、翻って私たちは、果たして本当に「自分は何にも依存していない」と自信を持って言えるでしょうか。考えてみてください。あと、気が付くとツムツムやるのやめてください。お願いだからこっち向いてください。え、ツムツムじゃなくて「ねこあつめ」? うるせえ、同じだよ!
お酒やタバコ、ギャンブルといったわかりやすいものだけに限りません。
常に誰かに愛されていないと不安な恋愛依存、「忙しいから」を理由に家庭の問題から目をそらす仕事依存、ミッドライフ・クライシスに陥った中年男性が急に筋トレを始めるトレーニング依存、あと、わかんないけどツムツム依存……。

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