書道の筆文字、そのデザインをどう思う?-日本在住の外国人に聞いてみた!
(アメリカ/20代後半/男性)
■すごくきれいです。(ベトナム/30代前半/女性)
■cool(ドイツ/40代前半/女性)
95%が高い評価だった書の文字デザイン。書道の起源は中国ですが、日本では漢字から派生した仮名も使われて独自の文化を形成しています。仮名と漢字は真逆の形状になるため、その組み合わせやバランスを考えることも、日本の書道ならではの美しさでしょう。
また、写経などに見られるように、書は書くことを通して人格や情操を深める修行の一つでもあります。一般的にはこうした古典の模写から書体や書風などを学び、次第に創作へと進める学び方が多いそう。「初唐の三大家」欧陽詢(おうようじゅん)・虞世南(ぐせいなん)・猪遂良(ちょすいりょう)や日本の「三筆」空海・嵯峨天皇・橘逸勢など各国に有名な書家がおり、彼らの作品を用いることもよくあります。
楷・行・草・隷・篆・かな(文字の進化過程に沿った形)などの書体とそれぞれに適した書法があり、文字の美しさを表現するにはある程度の訓練が必要。
楷書であれば、切れ味鋭い筆致が美しい「九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)」、行書なら王羲之による流れるようなリズミカルさと柔らかさもある「蘭亭序(らんていじょ)」