くらし情報『シリコンバレー101 (619) 次期iOS版Safariのコンテンツ・ブロックの狙いはWeb広告つぶしではない』

2015年6月22日 11:23

シリコンバレー101 (619) 次期iOS版Safariのコンテンツ・ブロックの狙いはWeb広告つぶしではない

だが、広告ブロッカーを開発するAPIとして評価すると、その効果に大きな疑問符が付くのだ。

Adblock PlusのSebastian Noack氏がコンテンツ・ブロッキングに関してコメントしたブログ記事のタイトルは「Safari 9とiOS 9のコンテンツブロッキングは素晴らしいニュースか、それともSafariの広告ブロックが死を迎える予兆か?」である。OS X版のSafariに加えてiOSにもAPIの提供が拡大したことを歓迎する一方で、「ブロックリストフォーマットが使い物にならないものだったら、Safariの広告ブロックは終わりだ」と切り捨てている。

広告ブロック機能が効果を発揮するには、リクエストごとに最新のブロックリストを参照するようなダイナミズムが求められるが、WebKitのコンテンツブロッキングのブロックリストはアプリケーションが実行された時やアプリケーションのアップデートの際にしかアップデートされないJSONファイルに依存しているように見える。それでは広告ブロック機能を提供しても容易にかわされてしまう。6月14日のアップデートでNoack氏は「コンテンツ・ブロッキングのメカニズムの詳細がWebKitのWebサイトで公開されたが、われわれが心配していたように、現時点でContent Blocking Extensionsは不十分と言わざるをえない、いくつかの問題を抱えている」

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