調査によれば、変動金利型の住宅ローンを選択した人は、分譲戸建てで70.6%、分譲マンションで63.4%になります。急激な金利上昇はないとしても、変動金利タイプを選択している人が非常に多いという印象です。
変動金利タイプは、5年ごとに金利の見直しがあり、返済額が上がる可能性はあります。また、変動金利は1%を切るなど非常に金利が低いので、そもそもの借り入れ額が実力以上になっている可能性が高いのではないでしょうか。
たとえば、借入額3000万円を35年返済で借りた場合の毎月の返済額は、
10年固定1.30%で毎月返済額8万8944円
変動金利0.9%で毎月返済額8万3294円
その差は約5600円で、意外と金利タイプによる毎月返済額に大きな違いはないと感じるかもしれません。では、家賃並みの返済額8万円で、いくら借りられるかみてみましょう。10年固定1.30%で借入可能額2698万円
変動金利0.9%で借入可能額2881万円
いかがでしょうか。200万円近い差があります。
変動金利タイプを選択する人は、毎月返済額を5000円減らしたいのではなく、借入可能額を増やしたいと考えてしまうのではないでしょうか。